オリンピック・ムーブメント

2011/10/07

カテゴリー:
  • Olympic Movement
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スポーツ仲裁裁判所、ドーピング違反に関するIOCのオリンピック出場資格規定を退ける

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は6日、ドーピング違反を犯したアスリートのオリンピック出場資格に関する国際オリンピック委員会(IOC)の規定を無効とする裁定を発表しました。IOCは2008年6月の理事会において、オリンピックへの参加資格を規定するオリンピク憲章(Olympic Charter)第45条に基づき、ドーピング違反により6ヶ月以上の資格停止処分を受けたアスリートは次のオリンピックに参加できないとする決定を行いました(Regulations regarding participation in the Olympic Games - Rule 45 of the Olympic Charter)。しかしこの取り決めは、ドーピング違反に関する世界統一の取り決めである世界ドーピング防止規程(WADA Code)に記された制裁措置に更なる制裁を追加するものであり、これが同一の罪に対する二重制裁にあたるとして批判が集まっていました。

上記ルールを厳格に適用すると、北京オリンピック陸上男子400mの金メダリスト、ラショーン・メリット(アメリカ)らを含む多くのアスリートに来年のロンドン・オリンピックへの参加資格が認められないことになります。今回のCASの裁定は、IOCの取り決めに対して米国オリンピック委員会(USOC)が行った不服申立に対するものです。CASは、WADA Codeを受諾した署名当事者としてIOCはCodeを遵守する必要があること、オリンピック憲章第44条においてIOC自身もWADA Codeの遵守を明記しており、従ってWADA Codeに沿わない取り決めは無効である、と判断しました。

2013年にWADA Codeの見直しが予定されていますが、IOCが提起したオリンピックへの参加資格に関する問題は重要な検討事項になることは間違いありません。

Arbitration USOC / IOC : decision (CAS)
CASメディアリリース(PDF)
裁定全文(PDF)
WADA Statement on CAS Ruling regarding IOC's Rule 45 (WADA)
オリンピック憲章(日本語英語

(News Release: 2011/10/06)

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